生成AI

【徹底解説】生成AI「Claude」(クロード)とは?ChatGPTやGeminiとの違いや使い方を画像付きで紹介

Claude(クロード)」という生成AIはご存じでしょうか?ChatGPTに始まり、生成AIがどんどん身近に感じられるようになってきた昨今。生成AIと言えば、ChatGPTだけでなく、Googleが開発しているGemini(ジェミニ)や、本記事でもご紹介するAnthropic社が開発したClaudeなども出てきました。

そのようななかで「日常生活や仕事にAIを活用してみたいけれど、どう始めればいいのかわからない」「AIを使うのにセキュリティや倫理面で不安がある」といった方も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが今回ご紹介するClaudeです。

Claudeの大きな特徴のひとつは、安全性と倫理性を重視した設計であることです。併せて、高度な言語理解力と生成能力も備えているため、単純な質問応答だけでなく、文章の作成や校閲、プログラミングのサポート、データ分析など幅広く対応しており、日常生活からビジネスシーンまで活用できます。

本記事では、生成AIやClaudeが初めての方にも向けて、

などご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。また、気になるところから読みたい方は上記リンクから飛んでお読みください。

また精度高く要約や要点の整理ができるAIツールを活用したい方は、ぜひ使えば使うほど精度が上がるスマート書記をお試しください。スマート書記は特許取得済の独自アルゴリズムを活用し、機密情報を学習させることなく、使えば使うほど各社に最適される高精度の文字起こしが可能です。

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Claude(クロード)とは?

Claude(クロード)とは、Anthropic社が開発したチャット型の生成AIです。安全性の高さが特徴のAIで、有害なコンテンツの生成を抑制した上で、人との自然で安全な対話を目指して開発されています。ブラウザ上で使用できるウェブ版に加えて、iOSとAndroidのアプリにも対応しています。

日本語での入力にも対応しており、ChatgptやGeminiと比べてより自然な日本語での対話を楽しめます。ただ、現在、アプリのメニューやトップページの言語を日本語に変更する機能は搭載されていません。

Anthropic社は、ChatGPTを開発しているOpenAIにいた研究者らによって2021年に設立された会社で、ChatGPTの使用モデルGPT-4の機能を超えたことで有名になりました。そんなClaudeについて、まずは料金プランから見ていきましょう。

 料金プラン

料金プランは、Free、Pro、Team、Enterpriseの4種類が設けられています。それぞれの特徴を下記の表にまとめました。各プランについてより詳しく知りたい方は、公式サイトの価格ページをご覧ください。

FreeProTeamEnterprise
料金$0$20
(1ユーザー1ヶ月あたり)
※年間サブスク割引だと$18
$30
(1ユーザー1ヶ月あたり)
※年間サブスク割引だと$25
要問い合わせ
対象個人利用向けクロードをより使いこなしたい人向け急成長中のチーム向け大規模なビジネス向け

Freeプラン

Freeプランは、まずはClaudeを試してみたい、という個人利用向けのプランです。Freeプランの対応範囲は、画像やドキュメントについて質問をすること、また回数制限はありますが、2025年5月にリリースされた最新モデルClaude sonnet 4を使用することもできます。

Proプラン

Proプランは、Freeプラン以上にもっとClaudeを使いこなしたい個人ユーザー向けのプランです。Freeプランで使えるClaude Sonnet 4の使用回数がより多くなり、また、Claude 3.7 Sonnetだけでなく、最も高性能なモデルであるClaude 3 Opusなどより多くのモデルを使用できます。また、新機能にも早期アクセスが可能になります。

月払いで$20ですが、年払いにすると割引があり、ひと月あたり$18で利用できます。

Teamプラン

Teamプランは、5人以上のメンバーがいるチームで利用できるプランです。Proプランの機能が全て使えて、かつ回数上限はProプランよりさらに多くなります。また、チーム利用が想定された管理機能などもあります。

月払いの場合は、1ユーザーあたり$30ですが、年払いにすると1ユーザーあたり$25です。例えば、5人メンバーのチームの場合だと、月払いでひと月あたり$150、年払いだとひと月あたり$125となります。

Enterpriseプラン

Enterpriseプランは大企業向けのプランのため、料金は要問い合わせのプランである。Teamプランのすべての機能に加えて、監査ログやクロスドメインIDの管理システム、権限の設定など、企業利用を想定したセキュリティ対応がなされています。

Claude(クロード)のモデルについて

現在Claudeで使用できるモデルは

  • Claude Opus 4 (最新モデル)
  • Claude Sonnet 4 (最新モデル)
  • Claude 3.7 Sonnet
  • Claude 3.5 Sonnet
  • Claude Opus
  • Claude Haiku

の6モデルです。それぞれで特徴が異なるのはもちろん、料金プランによって使用できるモデルや回数上限が異なります。Claudeをどのような目的で使用したいかという用途に応じてモデルを選択するとよいでしょう。

2025年5月にリリースされた最新モデル「Claude Opus 4」と「Claude Sonnet 4」

現在使用できるモデルの中で、一番新しいモデルがClaude Opus 4とClaude sonnet 4です。それぞれ、以下のような特徴があります。

Claude Opus 4

  • 世界最高クラスのコーディング性能
  • 長時間の自律作業が可能
  • 有料プランのユーザーのみ使える
  • 高いプログラミング性能や高度な推論能力

Claude sonnet 4

  • Claude 3.7 sonnetの後継
  • 応用速度とコーディング性能の上昇や自然な対話の強化
  • 無料プランのユーザーも利用可能
  • 日常使いにおすすめ

Claude Opus 4は、ソフトウェアベンチマークSWE-benchでも明らかになっているように、高いコーディング能力を誇ります。

引用:Introducing Claude 4

Claude Opus 4は長時間の自律作業が可能であり、たとえばコード改良などのタスクを連続したタスクを7時間継続して行うことが可能です。また、Web検索などのツールを使いながら思考を進める「思考モード」も搭載されているため、難解な質問に対してはWeb検索で信憑性の高い情報を取り入れながら回答します。

一方のSonnet 4は、素早い応答と複雑な指示に対する柔軟な回答が強みです。コストパフォーマンスが良く、実用性も高いため、Opus 4導入の前にまずは無料でSonnet 4を試してみるのがおすすめです。

拡張思考モードを備えた中間モデル「Claude 3.7 Sonnet」

2025年2月にリリースされたClaude 3.7 Sonnetは、Claude4には劣るものの、実務レベルで使うのには問題ない精度を誇る知的な推論モデルで、高度な推論や複雑な問題解決といった用途にぴったりです。Claude 3.7 SonnetではClaude 4同様、「拡張思考モード」という機能をが利用できます。

Claudeの特徴的な2つの機能」でご紹介しますので、こちらをご覧ください。

推論と応答速度のバランスに優れた「Claude 3.5 Sonnet」

引用:Anthropic

2024年6月21日にリリースされたClaude 3.5 Sonnetは、推論能力と応答速度のバランスに優れており、Claude 3 Opusの2倍の速度で動作します。ニュアンスやユーモア、複雑な指示に関する理解度が高く、自然な会話ができる点なども踏まえ、状況に応じた顧客サポートや複数段階を踏むようなワークフローを実行したりなど、複雑なタスクも処理できます。

AnthropicのClaude 3.5 Sonnetを紹介したこちらのページでは、ChatGPTのGPT-4oや、Gemini 1.5 Proとの比較なども載っていますので、より詳しく知りたい方はご覧ください。

最高パフォーマンスモデル「Claude 3.5 Opus」

Claude 3.5 Opusは、3モデルの中でも最も知能が高いモデルです。デメリットは処理速度が遅いところですが、複雑な分析や、多くのステップを踏むようなタスク、高次の数学やコーディングタスクを処理できる、高知能な最高パフォーマンスモデルです。

軽くて早い「Claude 3.5 Haiku」

Claude 3.5 Haikuは、3モデルの中で最速モデルです。知能は他二つに比べると少し推論が浅い傾向がありますが、低レイテンシで迅速に処理するモデルのため、チャットボットやコード補完の作業に最適です。

6つのモデルについて簡単にまとめると、

  • 日常的な質問や簡単なタスク処理で使用するなら、Claude 3.5 Haiku
  • 推論と速度のバランスを重視して一般用途で使うなら、Claude 3.5 Sonnet
  • 複雑な推論や問題解決で使用したいなら、Claude 3.7 Sonnet
  • 最高品質の文章作成や分析をしたいなら、Claude 3 Opus
  • 実務などで長期プロジェクトに使用するなら、Claude Opus 4
  • コスパ良く簡単なタスク処理をするなら、Claude Sonnet 4

といった感じになります。

Claudeの始め方

1. Claude. ai にアクセスする
2.登録に使用するメールアドレスを設定する

3. 登録したメールアドレスに届いた認証メールから「Sign in to Claude. ai」をクリック

4. クリックして飛んだ先のウェブページで電話番号の登録と「18歳以上である」というところにチェック

5. 登録した電話番号送られた認証コードを入力

6. 「Hello, I’m Claude.」と表示された画面が出てくる
7. 「Enter your full name」と書かれたところに名前を入力

8. 使用する上でのポリシーの説明が表示されるので「Acknowledge & Continue」(同意して続ける)をクリック

9. 使用上の注意点が表示されるので「Sounds Good, Let’s Bigin →」をクリック

これでClaudeの使用が開始できます。

Claudeの基本的な使い方

それでは基本的なClaudeの使い方を見ていきましょう。なお、ここではブラウザ版Claude. aiでの基本的な使い方を解説していきます。

まず、ログインすると次の画像のような画面が表示されます。

試しに画面中央の入力フィールドに質問を入力してみましょう。すると、画面中央に質問と、それに対するClaudeからの答えが表示されます(日本語に対応しているので、日本語で質問できます)。

例えば、「Claudeについて教えてください」と質問してみると、このような回答が得られます。

Claudeからの回答に対して、さらに追加で質問したり、詳しく掘り下げたい場合は、回答の下に表示されている入力フィールドに再度質問を入力します。

さて、ここで画面左上「Claude」のロゴにマウスカーソルを合わせると、過去に質問したやりとりが表示されたのがわかるかと思います。この左型の画面から、過去のやりとりを確認できたり、新しいチャットをスタートできます。

Claudeに質問した内容はこうして履歴が残ります。過去のやりとりをあとから読み返したり、または更に質問をしたりすることができます。そのため、1つのチャットであれこれと脈絡のない質問をするよりも、1つのテーマに対して1つのチャットを使用する使い方がおすすめです。

Claudeの特徴的な2つの機能

アーティファクト機能

アーティファクト機能は、コードの生成、テキスト文書の作成、図表や図解、ロゴなどのグラフィックの作成など、長文のコンテンツや特殊なフォーマットのコンテンツを提供してくれる機能です。特に設定の必要はなく、プロンプトで指示を出す際に、作成したいアーティファクトの種類をしています。基本的な使用手順は以下の通りです。

  1. 明確に指示を出す:作成したいアーティファクトの種類や目的を伝える
  2. 詳細な指定をする:必要な機能や特性、スタイルなどを具体的に伝える
  3. アーティファクトの生成:Claudeがプロンプトで指定された形式でコンテンツを生成
  4. フィードバックと修正:生成されたアーティファクトを確認して、必要に応じて修正依頼をかける

具体的な活用シーンごとのプロンプト例をご紹介します。

ビジネス提案書の作成

ここでは「新規事業の提案書をClaudeで作成する」という例でご紹介します。プロンプトの内容は以下の項目を含めましょう。

  • 基本構成
  • 詳細情報
  • 形式の指定
  • 内容の調整

上記を含めると例えば以下のようなプロンプトになります。

(基本構成)新しい健康サービスアプリの事業提案書を作成してください。エグゼクティブサマリー、市場分析、サービス概要、収益モデル、ロードマップのセクションを含めてください。(詳細情報)ターゲットは40-70代の健康意識の高い都市部在住者です。競合サービスにはXとYがあります。(形式の指定)マークダウン形式で、各セクションに明確な見出しを付けてください。

(内容の調整)市場分析のセクションをもう少し詳細に、特に競合サービスとの差別化ポイントを強調してください。

こういったプロンプトを入力するだけで、提案書をドキュメントで作成してくれます。Claudeが作成してくれたドキュメントは、マークダウン形式でダウンロード、もしくはPDFで保存できます。

データ分析と可視化

生成AIでデータ分析できる、とはよく聞きますが、実際にどのようにしたらよいかわからない、という方もいらっしゃるかと思います。ここでは販売データの分析とグラフによる視覚化をClaudeに依頼する例をご紹介します。プロンプトに含める項目は以下の通りです。

  • 基本的な分析依頼
  • 視覚化の依頼(グラフ作成依頼)
  • 詳細な調整
  • より深い分析を依頼

上記を含めると例えば以下のようなプロンプトになります。

(基本的な分析依頼)以下の四半期ごとの販売データを分析して、傾向と洞察を導き出してください。 [分析用のデータを添付](視覚化の依頼)四半期ごとの売上推移を示す折れ線グラフをSVGで作成してください。(詳細な調整)グラフに製品カテゴリーA、B、Cごとの色分けを追加してください。

(より深い分析を依頼)この傾向について、季節性や市場イベントとの相関を考慮した分析を追加してください

拡張思考モード

「拡張思考モード」はClaudeの有料プランPro版でClaude 3.7 Sonnetのモデルを選択したときに使用できるモードです。このモードでは、Claudeは即座に回答するのではなく、まずはじめに「考える」というプロセスに入ります。そのため、回答までに通常よりも時間がかかります。

「考える」というプロセスで、問題や質問に対して多角的に分析し、段階的な思考を展開し、質の高い回答が提供されます。

拡張思考モードの特徴は次の通りです。

  • 深い思考プロセスによって、複雑な問題を段階的に論理的に考察
  • 問題を多角的に検討し、異なる可能性を探る
  • 複数の仮説を立てて、それぞれを検証する
  • 推論や計算に誤りがないかClaude自身でチェックする機能あり

拡張思考モードは、プロンプトに「拡張思考モードで分析してください」という一文を入れることで使用できます。具体的な活用例としては、以下の場面が考えられます。

  • 複雑な数学問題の解決
  • データや実験結果の詳細な分析や解釈、科学的仮説の検証
  • ビジネス戦略の意思決定のために複数要因を考慮した分析
  • コードの設計と最適化

簡単な質問だけではなく、より深い分析や思考をClaudeに求める人にとって、役立つ機能と言えるでしょう。

ChatGPTやGeminiとの違い

Claudeの特徴のひとつであり、他の生成AIとの違いのひとつは、安全性に重点を置いた点にあります。Claudeは、倫理的な原則に基づいて設計された生成AIであり、有害なコンテンツの生成を抑制することを目指し、訓練されています。

さらに、Claudeは、話しかけられたことに対する返答に対して、どのように判断を下しているのかという根拠を説明できるように設計されている点が、他の生成AIとの違いとして挙げられます。また、人間らしい応答であったり、人との自然な会話も目指しています。

Claudeの最新モデル「Claude 3.5 Sonnet」と、ChatGPTの「GPT-4o」、Gemini「Gemini 1.5 Pro」それぞれのベンチマークを比較した表は次のようになります。

引用:公式サイト Claude 3.5 Sonnet

それぞれのベンチマークの項目は次の通りです。

  • Graduate level reasoning(大学院レベルの推論)
  • Undergraduate level knowledge(学部レベルの知識)
  • Code(コーディング)
  • Multilingual math(多言語の小学校レベルの数学問題)
  • Reasoning over text(テキスト推論)
  • Mixed evaluations(さまざまな評価)
  • Math problem-solving(数学問題解決)
  • Grade school math(小学校レベルの数学)

Claude 3.5 Sonnetが、ChatGPTやGeminiと比較して、複数の項目で高い数値を出している、すなわち、AIの性能が高く評価されている、ということが一目瞭然となっています。

まとめると、Claude AIは以下の点でChatgptやGeminiに勝っていると言えます。

  • 論理的な長文生成や要約、倫理的な回答
  • 読み込める文字数の多さ(Chatgptが1万~3万字に対し、Claude AIは無料版でも15万字)
  • 一貫した論理と倫理的な判断が得意

一方で、アイデア出しや柔軟な発想といった面や、多言語対応といった面では、ChatgptやGeminiに遅れをとっているのも事実です。

ClaudeChatGPTGemini
強み長文処理
人間らしい自然な文章の生成
日本語での自然な対話が可能
クリエイティブな文章生成
テキスト・画像・音声と様々な種類のデータを同時に扱える
料金体系無料 (Claude Free)
$20/月(Claude Pro)
無料 (ChatGPT 無料版)
$20/月(ChatGPT Plus)
$200/月(ChatGPT Pro)
無料 (Gemini)2,900円/月(Gemini Advanced)
コンテキスト長(文脈長)最大200Kトークン最大128Kトークン(Web版)最大2Mトークン
出力テキストテキスト、画像、音声、コード、動画(Sora)テキスト、画像、音声、コード、動画
セキュリティSCIMSOC 2 Type 2、CSA STAR Level 1Google Cloudのセキュリティ基準に準拠
無料プランの内容約4~5時間ごとに10回程度のリクエスト制限
30MB/1ファイル、最大5ファイル/1チャットの制限
画像生成✕
1回の回答は2000文字程度の制限
画像生成〇
利用回数や応答速度に制限アリ
1回の回答は6000文字程度
1分あたり最大15回、1日あたり最大1500回のリクエスト制限(Gemini 2.0 Flashモデルの場合)画像生成〇
おすすめ用途契約書レビュー、自然なメール生成ブログ・企画案の作成、学習支援音声・画像・文章を使った資料作成や分析

他の生成AIであるChatGPTやGeminiについては、下記の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

参考記事:【2025】ChatGPTの使い方を活用シーン別に紹介!料金や始め方、コツや注意点も解説
参考記事:【最新版】生成AI「Gemini」の使い方!無料でできることは?他AIとの違いやGemsについて解説

Claudeの活用例

クロードAIは、基本的にはChatGPTと同様、以下のように活用することができます。

  • 文章の要約・言い換え・校正
  • ソースコードの訂正
  • 質疑応答
  • アイデア出し
  • 資料やマニュアルの作成

文章の要約・言い換え・校正

長文の文章を簡潔にまとめたり、別の言い回しに変えたり、文法ミスをチェックして自然な文章に整えてくれます。ブログや報告書の下書き確認などに便利です。一方で、要約では情報の抜け落ちに注意が必要です。特に専門的な内容では、元の文とニュアンスがズレることがあります。必ず人間の目で確認をしましょう。

ソースコードの訂正

バグのあるコードを貼り付けると、どこが間違っているかを指摘し、正しい形に修正してくれます。ただ、コードの実行結果や副作用を完全に把握しているわけではないため、セキュリティや処理速度の面では十分に検証が必要です。テストとレビューは必ず行いましょう。

質疑応答

歴史、法律、科学などの知識を元に、自然な文章で質問に答えてくれます。専門知識の補助や勉強にも活用可能です。ただ、情報の正確性の観点から、クロードAIの回答を鵜呑みにするのではなく、あくまで調査の糸口を掴む、程度の使い方が良いでしょう。

アイデア出し

ブレインストーミングの相手として、新規企画やストーリーの着想、企画書のタイトル案など幅広く提案してくれます。ただ、AIであるため、出てくる案の質にはばらつきがあります。参考にしつつ、自分の意図やコンセプトに合わせて取捨選択することが重要です。

資料やマニュアルの作成

仕様書、社内マニュアル、顧客向け説明資料など、構成から文体まで含めて文書作成を支援します。ただ、そのまま使うと文章がやや抽象的・一般的になりがちです。具体的な文脈や現場情報を付加して、実用性を高める必要があります。

また、クロードAIは前述の通り、容量の大きさや人間らしい回答に重きを置いている点が特徴です。そのため、特に、ChatGPTとの併用を考えている方であれば以下のような使い方がおすすめです。

  • 長文の要約・分析
  • カスタマー対応
  • 論述・面接・小論文の添削指導
  • 長期プロジェクトの全体構想レビュー

長文の要約・分析

クロード AIは大量のテキストを一度に処理できるため、数千〜数万字に及ぶ長文のドキュメントや議事録、報告書、小説のような作品の内容を一括で要約・分析できます。要点抽出や構造の整理も得意です。そのため、社内の全社会議の議事録の内容を要点リストにまとめたり、長文の研究論文を読み込ませて内容の整理をさせたりする使い方が特におすすめです。

カスタマー対応

クロードは、比較的自然な口調で長文にも丁寧に応答できるため、カスタマーサポートの自動応答文作成や、メール文の生成、クレーム対応文のトーン調整などに適しています。顧客の心情に配慮した表現も可能です。ただ、感情的なクレームや繊細な対応が必要な場合は必ず人間を介するようにしましょう。

具体的な使い方としては、クレームに対する応対文のテンプレートを複数作成したり、苦情メールに対して、謝罪・原因説明・今後の対応を明確に盛り込んだ案文を作成したりするのがおすすめです。

論述・面接・小論文の添削指導

人間らしい評価やフィードバックが得意なクロードは、文章の構成・論理性・表現の自然さなどに注目した添削に向いています。問いに対する「意図のズレ」なども指摘してくれることがあります。ただ、評価結果を鵜呑みにせず、あくまで“参考意見”として受け取るのが理想です。

具体的な使い方としては、大学入試小論文の過去問答案に対して、「問いに答えているか?」「論理の飛躍はないか?」を中心にフィードバックをもらったり、就活エントリーシートの自己PR文について、「説得力」「語調」「具体性」などの観点から改善案を提示してもらったりするのがおすすめです。

長期プロジェクトの全体構想レビュー

クロードは、プロジェクト計画書・仕様書・ロードマップなどをまとめて読み込ませた上で、論理的な流れや課題の抜け漏れを俯瞰的にチェックすることが可能です。中長期的な視点での助言にも適します。

具体的な使い方としては、新規事業の企画書を読み込ませ、「市場分析・競合分析・提供価値・収益モデル」に抜けがないかレビューしたり、社内DXプロジェクトの進行プランに対して、「ステークホルダーの整理」「フェーズごとのKPI設計」などの観点でコメントを求めたりするのがおすすめです。

Claudeを利用する上での3つの注意点

1. 情報の正確性の確認

これはどの生成AIでも言えることですが、Claudeに質問して得られる回答は、常に正確であるとは限りません。特に、専門的な知識が必要な情報や最新の情報に関しては、別の信頼できる情報源で事実確認を行うようにしましょう。

また、Claudeの回答に用いられる知識は、2024年4月時点までの情報に基づいているため、最新情報ではない可能性があります。

マイナーな情報、専門的知識が必要な情報、具体的な引用や参照を提示しなければならない場合などは、必ず別の情報源で確認することに加えて、そうではない簡易な質問でも、常に出力された文章が必ずしも正確ではないということを念頭において利用するようにしましょう。

2. セキュリティとプライバシーに注意する

Claudeに質問するときには、個人情報や機密情報、パスワードやアクセス認証情報は入力しないように注意しましょう。例えば、Claudeを利用して文章を要約したい際に、要約元の文章が世の中に公表されている論文やニュース記事ではなく、社内の機密情報などの場合は特に注意が必要です。

また、個人で利用する場合には問題ありませんが、ビジネスの場で利用する場合は、必ず自社のセキュリティ方針とマッチしているか確認するようにしましょう。ツールをビジネスで利用したいときに、企業によっては、海外のサーバーの利用が難しいケースもあるため、細かなセキュリティ方針の確認が必要です。

3. 公式サイトは英語のみ。年間サブスクリプション対応も米国のみ。

Claude自体は多言語対応しており、もちろん日本語のプロンプトにも対応していますが、公式サイトは基本的には英語のみとなっています。ブラウザの翻訳機能を使えば、日本語にも変換できますが、翻訳が正しく表示されないこともあるので注意しましょう。

また、支払い方法ですが、現在日本では月額払いのみの対応で、年間サブスクリプションには対応していません。年間サブスクリプションで支払えば割引が適用されて、Proプランであれば月$18で使用できますが、月額払いのみの対応ということは、この割引は受けられない点も注意しましょう。

まとめ|生成AIの回答に安全性や倫理観を重視するなら「Claude」

本記事では、Claudeの始め方から基本的な使用方法、使用上の注意点まで解説しました。

Claudeは、無料プランでも利用できるClaude 3.5 Sonnetの処理速度などが優秀です。また、他の生成AIとの違いで言えば、回答の安全性を重視している点が挙げられます。Claude、ChatGPT、Geminiなど様々な生成AIがありますが、それぞれ特徴や得意としていることが異なるため、利用用途によって選択すると良いでしょう。

また、利用する上で、

  • セキュリティ方針の確認が必要であること
  • 情報が必ずしも正確ではない可能性があること

を必ず念頭におき、個人情報や機密情報は入力しない、Claudeから得た回答を100%信用しないなど、ユーザー自身で自衛して、特性を理解した上で利用するようにしましょう。

使えば使うほどAIの精度が上がる「スマート書記」の自動要約・要点抽出をお試しください。

生成AIを活用して、上手く自動要約や要点抽出をするには、ベースとなる文字起こしの精度が高いことが必要不可欠です。

  •  固有名詞や専門用語の変換が上手くいかない
  • 「えー」や「あの」などの意味をなさない言葉も文字起こしされてしまう
  • 文字起こしを修正してから生成AIを活用しているが修正に時間がかかっている

このような文字起こし精度にお悩みを抱えている方は、ぜひ一度、使えば使うほどAIの精度が上がる「スマート書記」をお試しください。

またスマート書記のAIアシスト機能を活用して自動要約・要点抽出も自動化できます。自動化することが可能です。AIアシストを活用すれば以下を自動化することができます。

  • 要約文章の生成
  • 要点の自動抽出
  • 決定事項やToDo、質疑応答の抽出

スマート書記は特許取得済の独自アルゴリズムを活用し、機密情報を学習させることなく、使えば使うほどAIの精度が向上します。累計利用社数6,000社以上の実績、大手企業から自治体まで様々な組織で利用されており、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。

この記事を書いた人
スマート書記ブログチーム

エピックベース株式会社が運営する「スマート書記」のブログ編集部です。議事録や文字起こし、生成AIやAIエージェントに関するノウハウなど、企業が業務効率化を実現し、さらにはDXを推進するための情報をお届けします。

よくある質問とその回答

クロードAIとChatGPT・Geminiはどれが優秀ですか?

それぞれ得意分野が異なるため、一概にどれが優秀と断言することができません。ChatGPTやGeminiとの違いでもご紹介した通り、クロードAIは容量の大きい長文や、倫理的・論理的判断に優れており、ChatGPTは斬新なアイデアを出すのが得意、Geminiは同時にテキストや画像、音声のデータを扱うのが得意です。

それぞれの長所を踏まえた上で、ご自身の使い方に合うAIを選ぶのが良いでしょう。

ChatGPTとGeminiについては、それぞれ以下の記事で詳しい使い方を紹介していますので、そちらも併せてぜひご覧ください。

参考記事:【2025】ChatGPTの使い方を活用シーン別に紹介!料金や始め方、コツや注意点も解説
参考記事:【最新版】生成AI「Gemini」の使い方!無料でできることは?他AIとの違いやGemsについて解説

無料版のクロードの制限は?

クロードのFreeプランでは、1日に利用できるメッセージ数に限りがあります。具体的な数値は明かされていませんが、短時間に大量のメッセージを送ったり高負荷の処理を要求するような使い方をすることで、すぐに制限に達する可能性があります。

再びメッセージを送るには、通常数時間から半日の時間を置く必要があります。

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