AIエージェントツール6選を紹介!活用メリットや課題にも解説

自社の業務を自動化・効率化しようとAI技術を活用する企業が増えてきていますが、その中でもAIエージェントの活用を検討している方が増えてきています。AIエージェントとは「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」のことを指しており、今までの生成AIと違い、私たちの指示に沿って動くのではなく、自律的にタスクを遂行するということで、注目を集めています。
その注目度は日を追うごとに増していますが、では具体的にAIエージェントとは何か、そもそもどんな種類があるのか、現時点で業務に活用できるAIエージェントのツールはあるのかをお悩みの方も多いと思います。そこで本記事ではAIエージェントの概要とツールをご紹介します。
AIエージェントのツールをお探しの方はぜひ本記事をご覧ください。
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AIエージェントとは
そもそもAIエージェントとはどんなものなのでしょうか。AIエージェントとは「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」のことを指しています。私たちが日常的に活用するようになった生成AIとAIエージェントでは目的が明確に異なっています。AIエージェントは特定のタスクを実行することを目的としています。たとえば企業の会議のシーンでのAIエージェントの利用を想定したとき、会議のゴールが「次回の営業の提案の方向性を決める」であれば、会議の内容を議事録としてまとめるだけではなく、提案資料の草案や提案の進め方までまとめてくれるようになります。
一方で生成AIはコンテンツを生成することを目的としています。過去の大量のデータから学習し、私たちが指示した内容に沿ってコンテンツを作成することが可能です。たとえば先ほどの会議の例だと「会議の要点をまとめて」と指示することで、要点をまとめるところまでは可能ですが、その後の提案資料の草案の作成などは、改めて指示する必要があります。
このようにAIエージェントは特定のタスクを実行するのが特徴で、今までの生成AIと違い、私たちが日常的に行っている業務を大きく自動化・効率化できるものとして注目されています。
より詳しくAIエージェントについて知りたい方は、以下の記事でその特徴や活用するメリット、活用事例と幅広くAIエージェントについてご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。
AIエージェントを活用する3つのメリット
タスクを実行してくれるAIエージェントですが、その技術を企業の業務に活用することは多くのメリットを受けることができます。そこでAIエージェントを活用して得られる代表的なメリットを3つご紹介します。
1. 業務効率化を実現することができる
まずイメージしやすい活用メリットは、私たちが日々行っている業務を自動化・効率化することで業務効率化を実現することが可能です。たとえば顧客の問い合わせ対応でAIエージェントを活用すると想定します。顧客の問い合わせのゴールは「顧客が気になったことや質問事項が解消されること」ですが、これをAIエージェントが代わりに対応してくれます。
問い合わせがきたタイミングで問い合わせを分類し過去のデータを自ら参照して、相手に合わせた対応が可能です。また、ただ返信対応を自動化するだけではなく、その後問い合わせに対応する返信の精度を上げるために自ら学習していくことも可能です。
2. 音声などの非構造データが分析できるようになる
AIエージェントには、今まで分析が難しかった非構造データを分析することができるという特徴があります。非構造データとはテキストや音声・画像・動画といった整理が難しいデータのことです。エクセルやスプレッドシートでまとめて整理するのが難しいデータとイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
AIエージェントはこれらの非構造データを分析することができるため、新しいデータ分析での活用が注目されています。たとえば営業活動の分析だと、今までは業種や業界、従業員規模といった定量的に判断ができる情報でセグメントしたりしていました。AIエージェントを活用するとそれらのデータだけではなく、商談中の顧客の発言や表情から「この発言をしている担当者は、過去の商談からこういう課題を持っているケースが多いため、こういう提案をすると良さそう」と分析することが可能になります。
3. より精度の高い意思決定ができるようになる
今まで対応ができなかった非構造データの分析が可能になるため、意思決定というシーンでも活用するメリットがあります。たとえば営業戦略を考えるときには、先ほどの非構造データの分析内容を踏まえて意思決定することが可能になります。
より詳しくAIエージェントを活用するメリットについて知りたい方は、以下の記事で詳しくご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。
AIエージェントツール6選
では具体的にどのようなAIエージェントのツールがあるのかをご紹介します。
1. SalesCloser AI

SalesCloser AIは、顧客対応や商談のプロセスを自動化・効率化するAIエージェントです。AIエージェントが通話やオンラインミーティングの内容を自動的に分析することができ、また商談中のトークや顧客の反応を可視化することが可能です。
またそこから成約率を改善するための施策や具体的なヒントも提供してくれます。そのため経験が浅いメンバーでもSalesCloser AIのアドバイスを活用することで、商談を進めることができチームのパフォーマンスを向上させることができるのが特徴です。
2. Persana AI

引用:Persana AI
Persana AIは、営業活動に必要なデータ収集やリスト作成を自動化してくれるAIエージェントツールです。顧客データをもとに最適な営業タイミングを提案することが可能です。また世界の2億以上の企業、7億人以上の連絡先を活用して自社の見込み顧客を特定することができます。
パイプラインや顧客データを一元管理できる仕組みも備えているので、個々の担当者の独自のやり方に頼ることなく、組織全体で戦略的なアプローチを行う基盤を整えることができるのが特徴です。
3. Agentforce

引用:Agentforce
AgentforceはSFAツールとして有名な「Salesforce」が提供するAIエージェントツールです。24時間365日顧客をサポートするカスタマー担当として活用することができたり、営業のパイプラインの管理が可能です。
その他にもデータをもとに、最適化されたメールを自動で送信したり、興味を持ってくれた顧客に対して打ち合わせを設定するなど、営業活動の業務を自動化・効率化できるのが特徴です。
4. アポドリ

引用:アポドリ
アポドリは、今まで時間がかかっていた営業のアプローチ業務を代わりに遂行してくれるAIエージェントツールです。企業のリストを渡すとAIが自動で情報収集を行い、各企業の担当者に合わせたメールを作成し、自動で送信まで対応してくれます。
ただメールを送信するだけではなく、サイトの問い合わせフォームやSNSなど最適な手段もAIが自動的に判断してくれます。営業活動におけるアポイント獲得業務を丸ごと実行してくれるのが特徴です。
5. リクルタAI

引用:リクルタAI
リクルタAIは今まで多くの時間がかかっていた採用業務を代わりに遂行してくれるAIエージェントツールです。リクルタAIにどんな人材を採用したいかを伝えるだけで、自動で候補者をピックアップしてスカウトメールを送信してくれます。
またただスカウトメールを送るだけではなく、採用候補者の状況に合わせて最適なメール文面を考えることが可能です。
6. Jitera

引用:Jitera
Jiteraはアプリ・システム開発のプロセスを自動化・効率化することができるAIエージェントツールです。Jiteraに要件を伝えると自動的にコーディングを進めることが可能です。
設計ドキュメントやタスク管理ツール、Figmaのデザインなど、開発に関わる様々な情報を理解しながらコーディングを実行してくれるため、質の高いアウトプットを実現できるのが特徴です。
AIエージェントの3つの課題
今までAIエージェントの活用メリットやツールについてご紹介しました。AIエージェントは今後企業の業務プロセスを変革する可能性があることを、お分かりいただけたかと思いますが、一方でAIエージェントの活用にはまだまだ課題が存在します。
そこでAIエージェントを活用するときに考慮しなければいけない代表的な課題を3つご紹介します。あくまでもここでご紹介する内容は、AIエージェントという技術に関する課題です。さきほどお伝えしたツールを利用するうえでの課題とは違うため、今からご紹介する内容を確認しながら詳細はツールに問い合わせるようにしましょう。
1. セキュリティリスク
AIエージェントを最大限活用するためにも、今まで企業が蓄積してきたデータを活用する必要があります。AIエージェントはそれらのデータを分析しながら自律的にタスクを実行してくれます。ただし、このデータを扱う以上、企業が保有する機密情報や個人情報が流出してしまうのではないかというセキュリティリスクが存在します。
たとえば、AIエージェントをクラウドサービスと連携して活用する場合、通信経路が暗号化されていなかったり、アクセス制限が十分に設定されていなかったりすると、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが格段に高まってしまいます。そのためセキュリティリスクをしっかりと理解して対策をしていくことがAIエージェントを活用するうえで重要になります。
2. 倫理的な懸念
セキュリティリスクの他にも倫理的な懸念があげられます。AIエージェントを活用するときに、大量のデータを分析して、その結果をもとに顧客対応を行ったりすることがあります。このときの対応における意思決定プロセスがブラックボックス化してしまうと、その判断の根拠が不透明になってしまう可能性があります。
たとえば採用活動でAIエージェントを活用するときに、採用候補者のリストアップとスカウトメールの送信を自動化するとします。そのときにリストアップの根拠がブラックボックス化してしまい、特定の採用候補者を不利に扱ってしまうことは、企業の評判に深刻なダメージを与える可能性があります。
これらを防ぐためにも透明性、公平性、安全性などを踏まえて慎重に運用することが重要です。またAIエージェントにすべての判断を任せず、人間が最終的にチェックを行う仕組みによって回避することも可能です。
3. データ品質とバイアスの問題
AIエージェントはデータを活用するため、そもそものデータが正確である必要があります。このデータが不正確であったり、偏り(バイアス)がある状態だと、意思決定や予測パターンが誤った方向に導かれる可能性が高くなってしまいます。
たとえばマーケティング活動で、データが不正確または偏りがある状態でAIエージェントを活用すると、特定の年齢層のみの顧客を高く評価してしまって、それ以外の顧客を正確に評価できないという課題が起きる可能性があります。常に企業としては、AIエージェントを活用するときに、データ品質やバイアス対策のコストも含めて総合的に評価し、長期的な視点でシステムを運用していくことが欠かせません。
さらに他にはどういった課題があるのか詳しく知りたい方は、以下の記事でAIエージェントの課題についてご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。
まとめ
本記事ではAIエージェントの概要と、実際に活用できるAIエージェントツールをご紹介しました。
AIエージェントを活用することで、企業の業務プロセスを大きく変えることができ、業務効率化の実現が可能です。また今まで活用が難しかった非構造データを分析できるようになったり、今までよりも精度の高い意思決定ができるようになる可能性があったりと、多くのメリットを受けることができます。
ただし、AIエージェントを活用するときには、セキュリティリスクや倫理的な懸念など事前に考えておくべき課題も存在します。今後ますますAIエージェントに注目が集まってくると思いますが、メリットやその課題を理解したうえで本記事を参考にAIエージェントの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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