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DXとAIの違いを解説!DX推進にAIを活用するメリットや注意点も紹介

DXとAIの違いとは

2018年に経済産業省がDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性を発表してから、多くの企業がDXの重要性を理解し、取り組みを行っています。また2022年にChatGPTが登場したことによって、AI(人工知能)の活用が注目を浴びるようになりました。

DXとAI両方がビジネス領域で取り上げられるようになりましたが、一方で「DX推進とAI活用の違いが明確にわかっていない」「実際にどのようにDX推進にAIを活用するのかが分からない」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では基本的なDXとAIの定義から、それぞれの違いや活用方法についてご紹介します。それぞれの違いを理解したい方から、具体的な活用方法まで知りたい方はぜひ本記事をご覧ください。

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DXとAIの定義

それぞれの違いを理解するためにも、まずはDXとAIの定義について整理していきましょう。

DXとは

DXとは「データとデジタル技術を活用して、会社を変革し競争上の優位性を確立する」取り組みを指しています。デジタル技術が発展したことによって、新しいデジタル企業が市場に参入した結果、既存企業が市場シェアを奪われる事例が出たり、少子高齢化による労働力不足問題に対応するためにも、近年DXの重要性は高まっています。

経済産業省は以下のようにDXを定義しています。

DXの定義は次のとおりとする。「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

出典:経済産業省『デジタルガバナンス・コード3.0』p.2

DXの定義について詳しく知りたい方は以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

参考記事:DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義とは?抑えておきたい3つの用語も解説

AIとは

AI(人工知能)とは、人間のように考えたり学習したりする能力を持ち、様々なコンテンツを新たに生み出すことのできる技術のことです。いままでは、あらかじめ決められた指示に従って動くだけで、人間がすべてのルールを細かく設定する必要がありましたが、AIは「自分で学ぶ」ことが可能です。例えば今までの翻訳ツールであれば、単語をそのまま置き換えるだけだったので不自然な文章になることが多かったですが、AIを活用した翻訳ツールであれば膨大な文章を学習して、文脈を理解し自然な表現で翻訳ができるようになりました。

明確にAIの定義は存在しませんが、ビジネスでは大量のデータから効率的な方法を提案したり、幅広い分野での活用が想定されていて、今後さらに多くの分野で活用されることが期待されています。

DXとAIの違い

DXとAIそれぞれの意味を整理したところで、違いについてみていきましょう。簡単にまとめるとDXは企業が変革するための取り組みを指し、AIはその変革をサポートするための技術の一つになります。DXの定義である「データとデジタル技術を活用」のデジタル技術の中にAIが含まれていて、DXが目的で、AIがDXを達成するための手段というイメージになります。

あくまでも手段になるため、DXを実現するためには他のデジタル技術を活用することも想定されますが、とはいえ近年AIの技術が急速に進化しているため、AIの活用はDX推進を加速させたり、効果を高めたりと重要な役割を果たすことが期待されています。

DX推進でAIを活用する3つのメリット

DXを達成するための手段としてAI活用が位置づけられることをご紹介しましたが、実際にAIを活用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではDX推進でAIを活用する3つのメリットについてご紹介します。

1. 業務効率の向上

DXを実現するためには、業務効率化が必要不可欠です。AIを活用すれば、膨大なデータを迅速に分析することも可能なため、今まで時間がかかっていた業務の時間を削減することができます。他にもAI議事録サービスといったAIを搭載したデジタルツールを活用することで、今まで時間がかかっていた議事録作成時間を削減することも可能です。

実際にAI議事録サービスを活用して、業務効率化を実現した事例を詳しく知りたい方は以下の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。

参考事例:AIで会議後すぐに議事録を確認できる状態を実現!音声を活用し正確な情報共有も可能に

2. 意思決定の質の向上

企業が変革を実現していくためにも、今まで以上に意思決定の質にこだわっていく必要があります。そのときにもAIを活用すれば、大量のデータを解析し、そこから有効な洞察を導き出すことができるため、意思決定をサポートに活用することが可能です。

3. 顧客体験の向上

DXの重要な取り組みとして顧客体験の向上が挙げられますが、AIを活用することでパーソナライズされたサービスの提供で大きな力を発揮することが可能です。たとえば、あるサイトでは顧客の過去の行動履歴を分析し、顧客のニーズに合わせたコンテンツを自動で提供するシステムを構築しています。顧客側からみても自分にとって最適なコンテンツを簡単に見つけることができるため、AIを活用することで顧客体験の向上が期待できます。

DX推進でAIを活用するときに気をつけたい3つのポイント

DXを進めるうえで、AIを活用する3つのメリットをご紹介しましたが、一方でAIを活用するときにはいくつか注意すべきポイントが存在します。ここでは気をつけたいポイントとして3つご紹介します。

1. セキュリティ対策

AIは膨大なデータを分析することが可能であると、さきほどご紹介しましたが、そのため企業の機密情報や個人データを取り扱うケースも少なくありません。これにより情報漏洩や不正アクセスのリスクが高まるため、企業のセキュリティポリシーに基づいた対策が求められます。

データの保存場所や、暗号化の有無を確認したり、外部ベンダーのAIサービスを活用する場合は契約書にデータの取り扱いに関する明確な規定を盛り込むなどの対策が重要です。また従業員にもAI活用に関するセキュリティ意識を徹底させることも必要になります。定期的なセキュリティ研修やAI活用のガイドラインを作成することで、人のミスによる情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能になります。

AIの技術を最大限活かすためにも、セキュリティ対策は最優先事項として取り組んでいく必要があります。

2. AI活用がゴールになる

DX推進が目的、手段にAI活用があるとご紹介しましたが、いつのまにか「AIの導入自体が目的化」してしまうことも少なくはありません。最新の技術を取り入れることに注力するあまり、具体的な活用方法や業務改善の目的が不明確なままDXが進んでしまい、結果的にAIが十分に活用されない状態を防ぐ必要があります。

AIを活用する前に、具体的にどんな課題を解決するために、AIを活用するのかを明確化し、本当にAIが最適な手段なのかを慎重に判断することが重要です。また導入後の定期的な効果測定やフィードバックを行い、必要に応じて改善をしていくことが必要になります。

3. 従業員への教育が必要

最大限AIを活用するためにも、技術面だけではなく従業員の育成が必要不可欠になってきます。AIサービスがどれだけ高性能であっても、それを適切に活用できる従業員がいなければ、全く意味がありません。従業員がAIをしっかりと理解し、日常業務に取り入れるためのスキルと知識を身につけることが重要になります。

まとめ

本記事ではDXとAIの違いについてご紹介しました。DX(デジタルトランスフォーメーション)とは「データとデジタル技術を活用して、会社を変革し競争上の優位性を確立する」取り組みで、AIは「人間のように考えたり学習したりする能力を持ち、様々なコンテンツを新たに生み出すことのできる技術」のことです。

つまりDXが目的で、AIがDXを達成するための手段というイメージになります。近年AIの急速な成長により、ますますDX推進の一つの手段としてAIの活用が重要な役割を果たすことが期待されています。

とはいえ、DX推進をするためにAIを活用する前には、セキュリティ対策や、目的の整理、従業員への教育が必要などいくつか注意すべきポイントが存在します。今後ますますAIの活用が進んでいくと思いますが、「とにかくAIを活用する」という形で導入を検討するのではなく、本来のDXの取り組みに立ち返ってAIを活用していけるようにしましょう。

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この記事を書いた人
スマート書記ブログチーム

エピックベース株式会社が運営する「スマート書記」のブログ編集部です。議事録や文字起こし、生成AIやAIエージェントに関するノウハウなど、企業が業務効率化を実現し、さらにはDXを推進するための情報をお届けします。

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