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議事録作成

AI議事録の精度は何で決まる?|差が出る本当の理由と失敗しない選び方

AI議事録ツールを選ぶとき、多くの方がまず「どれが一番精度が高いのか」を調べます。会議の発言を正しく文字にできなければ、結局あとで手直しが増えてしまうからです。

しかしながら、いざ比較を始めると次のような壁にぶつかります。

  • ランキングや比較サイトを見ても、どのツールも「精度90%以上」とうたっていて違いが分からない
  • 精度が高いというツールを入れても、自社の専門用語や複数人の会議でうまくいくのか不安
  • せっかく選んでも、AIの進化が速くて来年には順位が入れ替わっているのではないか

そのためこの記事では、AI議事録の精度の差がどこから生まれるのか、その正体を整理したうえで、流行や順位に振り回されずに長く使えるツールを選ぶための判断軸を解説します。

「結局どれが一番なのか」を探し続けるほど、選定は前に進みにくくなります。一度立ち止まって、何を基準に選べば後悔しないのかを整理してみませんか。

精度の「今の順位」ではなく、上げ続ける仕組みで選ぶ

AIの精度は数か月単位で入れ替わります。Otolioは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントとして、求めるセキュリティ基準を満たしたAIの中から精度の高いものを継続的に調査・採用し、専門用語の登録で自社の会議に合わせて最適化していきます。「導入時点でいちばん」を追いかけ続けなくてよい設計です。まずは自社の音声で確かめてみてください。

目次

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AI議事録ツールの精度は本当に違うのか|エンジンの差は小さく、作り込みで差がつく

「精度の高いツールを選びたい」と考えるのは自然なことです。ただ、その前提に少し誤解があると、いくら比較を重ねても判断の軸が定まりません。まずは、精度の差がどこで生まれるのかから見ていきましょう。

1. そもそもAI議事録の「精度」とは何を指すのか

AI議事録の精度は、ひとつの数値ではありません。おもに次の3つの能力の組み合わせで語られます。

文字起こしの精度(音声を正しくテキストにできるか)

発言をどれだけ正確に文字に変換できるかを指します。一般的な比較記事で「精度90%以上」と表現されるのは、多くがこの文字起こしの正答率のことです。標準的な会議環境であれば、上位のツールは90%以上が一つの目安になります。

話者分離の精度(誰の発言かを正しく振り分けられるか)

複数人が参加する会議で、発言者ごとに記録を振り分ける能力です。話者分離(話している人を区別して記録する機能)がうまくいかないと、文字起こし自体が正確でも「誰の発言か」を特定する作業が残ってしまいます。

要約の精度(要点や決定事項を正しく整理できるか)

文字起こしされた内容から、要点・決定事項・次にやることを過不足なくまとめる能力です。AIが自動で要約・整理する範囲が広いほど、会議後の清書作業は軽くなります。

このように「精度」は多層的です。ところが比較記事の多くは、文字起こしの正答率という一面だけを取り出して順位をつけています。

2. 同じ系統のAIでも、各社の独自処理で実用精度に差が出る

ここで、見落とされがちな事実が2つあります。1つ目は、AI議事録ツールの多くが、文字起こしや要約の中核となるAIを自社でゼロから開発しているわけではない、という点です。

音声を文字にする音声認識AIや、要約を行う生成AIには、各社が商用利用できる形で提供している有力なエンジンが複数あります。各社はその中から優れたものを選び、自社の製品に組み込んでいます。別の製品でも、内部では同じ系統のAIを使っているケースが少なくありません。

そのため、素のエンジンだけを比べれば、上位ツールの差はごくわずかです。会議の内容や話し方で順位が入れ替わる程度で、しかも数か月単位で各社の優劣は移り変わります。「今この瞬間にどのエンジンが一番か」を競っても、あまり意味がないのです。

2つ目は、各社がそのエンジンの上に独自の工夫を積んで精度を磨いている、という点です。話し言葉には「えー」「あのー」といったフィラー(会話のつなぎ言葉)が混じります。たとえば、このフィラーを除去したり、同音異義語の誤変換を補正したりする処理は、多くのツールが自社で対応しています。

つまり、実際に使ったときの精度は、素のエンジンの瞬間的な順位では決まりません。その上に各社がどれだけ作り込みを重ね、自社の会議に合わせて調整できるかで決まります。本当に見るべきは、この作り込みのほうです。

3. 「今いちばん精度が高いツール」で選ぶと再調査がくり返される

差がわずかであること以上に厄介なのが、AIの進化の速さです。

文字起こしや要約に使われるAIは日進月歩で進化しています。検討した時点でもっとも精度が高いツールを選んだつもりでも、数か月後にはより高い精度のAIが登場し、状況が変わっていることが珍しくありません。

精度の「その時点の順位」を選定理由にすると、何が起きるか。契約更新のたびに「最近あのツールが良いと聞いた」「新しいAIが出たらしい」という声が社内で挙がり、そのたびに他社製品を調べ直すことになります。導入時には見えにくいこの「継続的な再調査の負担」が、地味に重くのしかかります。

実際の商談でも、「あのAIがすごいらしい」という伝聞をきっかけに再検討が始まり、選定がふりだしに戻る、という場面は少なくありません。精度ランキングだけを拠りどころにすると、選定はいつまでも落ち着かないのです。

精度を最も左右するのはツールより「録音環境」|±16%という差

ツール選びに話が集中しがちですが、文字起こしの精度を最も大きく動かすのは、実はツールではありません。入力される音声の品質、つまり録音環境です。ここを知らずにツールだけを比べても、期待した精度は得られません。

1. 録音環境による正答率の差は±16%

エピックベースの検証では、録音の方法や環境によって、文字起こしの正答率に最大で±16%もの差が生じることが分かっています(条件により変動します)。

これは、上位ツール同士の差がわずかであることと比べると、はるかに大きな幅です。たとえば、離れた場所の一本のマイクで複数人の声を拾った場合と、各自が近くのマイクで話した場合とでは、同じツールでも結果が大きく変わります。雑音の多い部屋か、静かな環境かでも差が出ます。

つまり、どんなに精度の高いツールを選んでも、音声の品質が低ければ精度はほとんど改善されません。逆に、音声品質を整えれば、同じツールでも体感する精度は大きく上がります。

録音環境を整える具体的な方法は、別の記事で詳しく解説しています。マイクの選び方や録音時の工夫など、ツール選びの前に確認しておきたい内容です。

参考記事:文字起こし精度を上げる方法を2つの要素で解説|音声品質を上げるための4つの方法も紹介

2. 高精度な文字起こしと低精度な文字起こしの読み比べ

正答率の差が、実際の議事録にどう表れるのか。同じ発言を、録音環境が良い場合と悪い場合で文字起こしした例を読み比べてみましょう。

録音環境が良い場合(高精度な例)

現在、私たち総務部を含めて3部署に展開していて、それぞれ説明会は実施済みです。利用者は各部署3名程度を配置しましたが、現状ではまだ半分程度という状況です。

録音環境が悪い場合(低精度な例)

現在、私たちそうで参考書に展開していて、それぞれ説明会は実質的です。ユーザーは各部署3名程度は実施してますが、まだ延長利用者としては半分程度といった状況です。

高精度な例は、多少の誤変換があっても文脈を追えます。一方、低精度な例は「総務部」が「そうで参考書」になるなど、原文を知らなければ意味を読み取れません。この差を生んでいるのは、ツールの優劣ではなく録音環境です。

3. ツール選びの前に音声環境を整えるべき理由

ここまでをまとめると、精度を上げる順番が見えてきます。ツールを比べる前に、まず自社の録音環境を見直すことです。

なぜなら、録音環境は一度整えればすべての会議で効き続けるからです。マイクの位置や種類を変える、雑音の少ない環境で録音する、といった工夫は、どのツールを使っていても精度を底上げします。ツールの乗り換えよりも費用対効果が高い場面は多いといえるでしょう。

ツール選びは、その土台を整えたうえで考えるべきものです。土台が傾いたまま高いツールを探しても、満足のいく結果にはつながりにくいのです。

AI議事録を「精度」で選ぶとき本当に見るべき3つの視点

では、精度ランキングの代わりに何を見ればよいのか。長く使えるツールを選ぶための3つの視点を解説します。いずれも「今の順位」ではなく「これからも精度を保てるか」に関わる軸です。

1. その時点の精度でなく「AIを追い続ける取り組み」があるか

1つ目は、AIを継続的に調査し、最適なものへ更新し続ける取り組みがあるかどうかです。

すでに見たように、AIの精度は数か月で入れ替わります。そのため、選ぶべきは「導入時点でいちばん」のツールではありません。提供会社が継続的にAIの精度を調査し、より良いものへ切り替えていく仕組みを持っているかどうかが重要になります。

取り組みは、エンジンを選ぶことだけでは終わりません。先ほど触れたフィラー除去や誤変換の補正のように、エンジンの上に独自処理を積んで精度を磨き続けることも含みます。この作り込みを続けられるかどうかが、長く使ったときの精度を左右します。

たとえばOtolioでは、求めるセキュリティ基準を満たしたAIの精度を定期的に調査し、状況に合わせて精度の高いAIを採用するよう調整しています。利用する側が自分でAIのトレンドを追いかけ、毎年のように他社を調べ直す必要がない。これが「取り組みで選ぶ」ということの実質的な意味です。

2. 自社の用語・業界に自動で最適化されていくか(個別最適)

2つ目は、自社の専門用語や業界特有の言い回しに合わせて、精度を寄せていけるかどうかです。

一般的な会議では高精度でも、専門用語や社名、型番が多い現場では変換がうまくいかず、手直しが増えることがあります。汎用的な精度の高さよりも、自社の会議に合わせて精度を寄せていける仕組みがあるかどうかが、現場の手間を左右します。

たとえばOtolioは、特許取得済みの独自アルゴリズムにより、過去に作成した議事録をAIが参照します。そのため、専門用語をわざわざ登録しなくても、使うほど頻出語の認識精度が自動で高まっていきます。導入時点の数値ではなく、自社の言葉に合わせて精度が育っていく設計です。

3. 求めるセキュリティ基準を満たしたAIの中で精度を出しているか

3つ目は、精度とセキュリティを両立できているかどうかです。これは、組織で導入するほど重みを増す視点です。

精度の高いAIは海外で開発されたものも多くあります。中には入力データをAIの学習に使ったり、処理のために情報を国外へ送ったりするものもあります。精度だけを追って選ぶと、セキュリティ要件と衝突する場合があります。

そのため、見るべきは「無条件にいちばん精度が高いAI」ではありません。「自社が求めるセキュリティ基準を満たしたAIの中で、どれだけ高い精度を出せているか」です。Otolioは、入力データをAIに学習させずに各社へ最適化する独自のアルゴリズム(精度向上に関する特許を取得済み)を採用しており、機密性の高い会議でも使いやすい設計になっています。

セキュリティを選定軸として深く確認したい場合は、次の記事が参考になります。

参考記事:AI議事録のセキュリティ|導入前に確認したい6つのポイントと選び方

「取り組みで選ぶ」と現場はどう変わるか

3つの視点が、実際の現場でどう効いてくるのか。導入企業の例と、複数の企業に共通する傾向から見ていきます。

1. 専門用語の多い現場でも、用語登録で精度を担保した例

文房具やオフィス用品で知られるコクヨでは、専門用語の多い会議の議事録づくりに長く悩んでいました。約2時間の会議に対し、議事録の作成に4時間以上かかっていたといいます。

Web会議ツールの文字起こし機能を使っても、社内の専門用語がうまく変換されず、修正に時間がかかっていました。さらに、各拠点が一本のマイクで複数人の声を拾うため、話者の振り分けもうまくいかず、「誰の発言か」を特定する作業が重荷になっていたそうです。

そこで、専門用語も正しく変換され、声質から自動で話者を認識できるOtolioを取り入れました。その結果、都度の修正と発言者の特定にかかっていた時間が大きく減り、議事録の作成時間は90%削減(約4時間から約30分へ)したといいます。

ここで効いたのは「もとから一番精度が高いツール」ではなく、自社の用語に合わせて精度を寄せられる柔軟さでした。これが、個別最適という選定軸の具体的な姿です。

参考記事:専門用語が多い会議の議事録作成時間を90%削減。Web会議ツールとOtolioの文字起こしの違いとは

2. 導入企業の声でも「精度向上の取り組み」が選定理由に挙がる

こうした傾向は、特定の一社にとどまりません。導入企業へのアンケート(250件以上)でも、選定の決め手として「継続的に精度を高めていく取り組み」や「セキュリティ」が繰り返し挙がっています。

たとえば製造業からは「専門用語が多くても、用語集を使うことで正確に記録してくれる」という声が、金融業からは「セキュリティが厳しい環境でも、高精度で議事録を生成してくれる」という声が寄せられています。共通しているのは、その時点の精度の数値そのものより、「これからも精度を保ち、高めていけるか」という継続性への評価です。

裏を返せば、導入後に長く使われ続けるツールは、導入時のスペック比較では見えにくい部分で選ばれているということです。

まとめ|AI議事録の精度は「今の順位」でなく「上げ続ける仕組み」で選ぶ

AI議事録の精度をめぐって、本記事で整理した要点は次の通りです。

  • 素のAIエンジンの差はわずかで、実際の精度の差は各社の独自処理と自社への最適化で生まれる
  • 精度を最も左右するのはツールより録音環境で、その差は最大±16%にもなる
  • 「今いちばん精度が高いツール」で選ぶと、AIの進化のたびに再調査がくり返される
  • 長く使うために見るべきは、AIを追い続ける取り組み・自社への個別最適・セキュリティとの両立の3つ

精度ランキングは、選定のスタート地点としては自然です。けれども、それだけを拠りどころにすると、選定は流行に振り回され続けます。大切なのは、その時点の順位ではなく、これからも精度を保ち高めていける仕組みがあるかどうかです。

まずは自社の録音環境を見直し、そのうえで「取り組み・個別最適・セキュリティ」の3つの軸でツールを見比べてみてはいかがでしょうか。

精度の比較表をいくら眺めても、自社の会議で本当に使えるかは、自社の音声で試してみるまで分かりません。専門用語の変換や話者の振り分けがどこまで効くかは、まさに「触ってみないと分からない」部分です。比べ続けるより、一度確かめてみるほうが近道になることもあります。

自社の音声で「使える精度」を確かめる

数字の比較では見えない「自社の専門用語にどこまで対応できるか」「複数人の会議で話者を振り分けられるか」は、実際に試すのが一番の近道です。Otolioは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントとして、用語登録による最適化と継続的な精度向上の取り組みを備えています。14日間、自社の会議でそのまま試せます。

この記事を書いた人
エピックベース株式会社|マーケティング部|青木喬平

2023年にエピックベースに入社し、累計利用社数8,000以上「Otolio」のマーケティングを担当。 本ブログでは、議事録・文字起こし・生成AI・AIエージェントに関するノウハウや、企業が業務効率化の実現・DXの推進に必要な情報を現場のリアルな視点からお届けしています。 ※ 本ブログはOtolio運営元であるエピックベース株式会社の社員が執筆・編集しています。

よくある質問とその回答

Q. AI議事録の精度は何%くらいが目安ですか

標準的な会議環境であれば、上位のツールは文字起こしの正答率90%以上が一つの目安になります。ただし、この数値は録音環境によって大きく変動します。雑音やマイクの位置などの条件で、同じツールでも結果は変わるため、数値だけを鵜呑みにせず、自社の環境で確かめることをおすすめします。

Q. 専門用語が多い会議でも精度は保てますか

用語をあらかじめ登録できる機能があれば、専門用語や社名、型番の変換精度を高められます。一般的な精度の高さよりも、自社の用語に合わせて調整できるかどうかが、現場での手直しの量を左右します。専門用語の多い現場では、用語登録や個別最適に対応しているかを確認するとよいでしょう。

Q. 精度が一番高いツールを選べば間違いないですか

その時点でもっとも精度が高いツールを選んでも、AIは数か月単位で進化するため、順位はすぐに入れ替わります。導入時の数値だけで選ぶと、更新のたびに他社を調べ直す負担が生じやすくなります。継続的に精度を高めていく取り組みがあるかどうかを、あわせて確認することをおすすめします。

Q. 録音環境を良くするには何をすればいいですか

マイクの位置や種類を見直す、雑音の少ない環境で録音する、各自が近くのマイクで話す、といった工夫が有効です。録音環境は一度整えるとすべての会議で効き続けるため、ツールの乗り換えよりも費用対効果が高い場合があります。詳しくは音声品質を上げる方法を解説した記事をご覧ください。

Q. セキュリティを優先すると精度は下がりますか

必ずしも下がるわけではありません。求めるセキュリティ基準を満たしたAIの中にも、十分に高い精度のものがあります。重要なのは、無条件に精度が高いAIを選ぶのではなく、自社のセキュリティ要件を満たす範囲で精度の高いAIを採用しているツールを選ぶことです。

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